ハクジラ亜目 マイルカ科
|
学名:Orcinus orca
両極の氷縁付近から赤道周辺まで、ほぼ全域に生息。アリューシャン列島周辺、北海道東岸(8-11月)、和歌山紀伊半島沖(2-3月)、アラスカ湾からバンクーバー島周辺でよく見られる。
イカ類や魚類を主な餌とするが、他の海産哺乳類を摂餌する事でも有名。
体長は雄が9.5mまで、雌が8mまで成長し、体重は雄が9トン、雌が4.5トン。
「海の韋駄天」としても知られており、トップスピードでは時速64kmにもなるといわれている。
別名、サカマタ。
|
オルカショーの想い出
|
アドベンチャーワールドの目玉と言えばやはりパンダとシャチ。オルカショーを見ずして帰る人はまずいないだろう。
キラーホエールという恐ろしい英名とは裏腹に、シャチという生き物は非常に美しく可愛らしい姿をしている。写真でも分かると思うが水に濡れた黒い背中はまるで洗い立ての新車のような輝きを放っている。流線型のしなやかなボディが空を飛ぶ姿は人々を魅了し、時折見せるいたずらっぽい瞳はその知能の高さを窺わせる。クリスチャン・リース・ラッセンなど多くの画家に描かれてるわけもその辺りにあるのだろう。
'96年からシャチのショーを見続けているが、その内容は年々地味になりつつあるように私は思う。最初にアドベンチャーワールドに行った時、ショーの時間でもないのにシャチが水槽の中で泳ぎ回っていた。前のショーで機嫌を損ねて部屋に帰ってくれなかったらしい。当時は時間いっぱい、シャチは飛んだり跳ねたりしていたが、今は半分はオルカウオッチングと言う形になって水槽を自由に泳いでいる。そして時間になると部屋に帰っていく。
フリー・ウィリーという映画の中で、「人に飼われたシャチは背びれが曲がってしまうんだ」と言っていた。写真のシャチも確かに背びれが曲がっている。だからと言ってシャチのショーがなくなればいいとは思わない。決して営利目的なだけの見せ物ではないはずだ。
その後、アドベンチャーワールドに行ったら、ショーの中で「シャチのヒレが曲がってるのは病気ではないんですよ〜」とお姉さんが力説していた(笑)。
・・・そして時は流れ、2004年秋に見たのが最後のオルカショーとなってしまった。
|